2009.11.23

VWは電気自動車の夢を見るか

いささか旧聞に属するのですが、フォルクスワーゲンのシンポジウムに参加してきました。

題して[人はなぜ移動したいのか]。

フォルクスワーゲンが考える近未来のパーソナルヴィークルのあり方について、ドイツ本国の研究者2名を招いてのシンポジウムでした。

ものすごく大雑把に内容を要約すると、2030年時点においてはガソリンエンジン車、ハイブリッドカー、電気自動車はその走行距離に応じてすみ分けるであろう、というものです。
なんとなれば石油、バイオエネルギーなどの1次エネルギーをどうやって確保していくのか。そしてそのエネルギーをどんな動力機関で動かすか。さらには技術的革新がどこまで進むのか? そうした要素が複雑に絡み合うため、近未来においてもさまざまな動力源での「クルマ」が役割を分担せざるを得ない。

今回のシンポジウムでは、テーマが拡散しないように配慮したと思うのですが、パーソナルヴィークルという観点から「クルマ」の動力がどうなるのかを論じていました。

2010年には日産が「リーフ」を発売し、日本国内の論調としては、電気自動車の普及が一気に進むのではないかという観測があります。
編集もそんな漠然としたイメージを抱いていたのですが、ドイツのフォルクスワーゲンという会社の描く[近未来]の話を聞いて、なるほどと思わされました。

質疑応答の中で非常に感心したのは、彼らが描く未来はあくまでも[われわれの予測]だと強調していたことでした。日本のメーカーやアメリカのメーカーが描くものとは違うことはきちんと認識していて、その多様性こそが進歩につながると確信しているようでした。
自動車メーカーはグローバリゼーションを推し進めているとばかり思っていましたが、フォルクスワーゲンは多様性に対しての柔軟性を持っていることに驚かされました。

次の機会があるかどうかはわかりませんが、大変勉強になったシンポジウムでした。一般参加も可能だったので、読者の皆さんにもぜひ体験していただきたい貴重な機会でした。

担当編集:高杉公秀

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